ひがしありた塾第4講
令和4年度最後の公民館主催事業、ひがしありた塾第4講を3月23日(木)に行いました。
ひがしありた塾第4講は、ウッドコンビナート企業の工場見学。
株式会社九州木材市場と株式会社髙瀬文夫商店の見学です。
まずは九州木材市場。
こちらの会社は昭和36年創業で国産材を専門に扱う原木丸太市場です。国内最大級の取り扱い量で、地元日田はもちろん、遠くは秋田や奈良からも入札があるとのこと。また、新型コロナウイルスの影響やその他様々な影響から、原木市場も原木を待つ業態から、自ら生産、伐採する業態に変わりつつあるとのこと。山を買い取り、原木を伐採するのと同時に苗木を植え、40年から50年後の商売につなげる取り組みを行っておられるそうです。
木材に関するいろんなお話を聞いた後、市場の土場で見学です。
たくさんの原木が大分県を始め、熊本、宮崎、長崎から運ばれてきており、市にかけるための仕分け作業を行っておられます。現在では機械化されている部分も多いとのことですが、まだまだヒトの手で行う業務もあるそうで、たいへんな作業であると感じました。
最新の機械もあり、たいへん興味深い木材市場でした。
続いては歩いても数分で着くところにある株式会社髙瀬文夫商店です。
こちらは蒲鉾板の製造会社。テレビCMでもよく見かける蒲鉾などの板も作っておられます。
髙瀬文夫商店では、蒲鉾板の課題であった気泡防止処理や脱脂・脱臭する技術の特許をとり、蒲鉾板業界では難しいとされていた杉板を特許の技術で課題をクリアし、率先して使用をすすめています。
また、板を製造する際に出る廃材の再利用や、木製ストロー、木製コップなどの新たな商品を開発し、日田市の地域活性化にも活躍をされている企業です。
工場見学では、巨大なカナダ産や北欧産のモミの木などの説明を受け、様々な機会を経て、蒲鉾板になる工程を見学しました。
様々なハイテク機械があり、私たちが思っていた蒲鉾板工場とは違う驚きがありました。
昨今、全国で工場見学やドラマの影響もありオープンファクトリーのイベントがあり、人気のイベントになりつつあります。
地元地域にある工場がどのようなものを作り、どこにどのようにに広がっているのか、を知ることは地域として意義あることと思います。
同じ地域にある工場としてお互いが分かり合い、理解の上、地域でのふれあいができるようになれば、少しは地域活性の一助になるのではないでしょうか。
来年度もひがしありた塾では東有田のいろんなことを「知る」ことをメインに行っていきたいと考えています。