ひがしありた女性セミナー第3講~環境学習
ひがしありた女性セミナー第3講は環境学習と日田の産業である下駄づくりについて学ぶため、市内にある工場を見学しました。
まずは、地元東有田地区のウッドコンビナート内の「髙瀬文夫商店」を訪問。
髙瀬文夫商店は蒲鉾板を製造する会社ですが、板を製造する際に出る端材やのこくずを再利用し、廃棄を一切出さない工夫をされています。
丸太を製材するときにでるのこくずは焼却し、その熱のエネルギーを利用して木材を乾燥し、冬場の暖房にするなどリサイクルをしているそうです。
また、日田の産物である杉の木を使った蒲鉾板製造の研究にも取り組んでおり、日田杉を無駄なく利用する計画をしているとのこと。
さらに髙瀬文夫商店では、薄く削った日田杉を使って木製のコップやストローづくりも行うことで、最近よく耳にするSDGsにも取り組んでおられるとの事でした。
続いては、日田下駄に必要な木材を切り出す製材所を見学。
清岸寺町にある猪熊製材所は下駄に加工する前の「下駄枕」を生産しています。
こちらは日田の木材にこだわっておられ、杉やヒノキの根元を原材料としています。
通常木材は、真っすぐに伸びた部分を建築材として使用され、根元の株の部分は廃棄されることもあるとのことですが、有効利用されておられます。
猪熊製材所で作られた「下駄枕」で日田下駄を製造するのは吹上町のうらつか工房。こちらでは日田下駄の製造工程を見学しました。
現代のハイテク機械とは違い、長年使用されている機械とヒト(職人)の二人三脚で作られる日田下駄は温もりが感じられ、とても素敵でした。
日田市内でもこのように環境に配慮した会社はいくつもあります。
“環境の世紀”と言われる現代社会。毎日のようにSGDsの文字を見聞きします。
自分にできるエコ活動をみつけてみませんか?