月出山もぐら打ち体験
1月15日(日)に月出山地区でもぐら打ち行事が行われました。
コロナ禍の影響により3年ぶりの開催。
また、少子高齢化などの影響で地区に子どもがたいへん少なくなっているため、行事の存続が難しくなっていることから、東有田公民館が主催するムクの樹体験クラブとムクの樹体験クラブジュニアの参加児童に手伝ってもらえないかとの依頼があり、体験活動と地域貢献の一環として参加しました。
もぐら打ちとは、九州で小正月の時期に行われる行事で、地面を掘って田畑に悪さをするもぐらを追い出すことで、その年の五穀豊穣と無病息災、家内安全などを願うもの。子どもたちが各家庭をまわり、竹先に藁を巻いて作った「藁ぼて」を地面に打ち付けます。
その時に「もぐら打ちは十四日、あずきめしは十五日」を3回唱えるのが習わしです。
もぐら打ち行事を主催するのは、月出山まちづくり実行委員会と月出町老人クラブの皆さん。たくさんの方が参加されておられます。
また、月出山地区にご実家があり、地区外にお住いの方もお子さん(お孫さん)を連れて参加されていました。
9時の開会行事の後、もぐら打ちで使う「藁ぼて」を子どもと老人クラブの方で作りました。
竹竿の先に藁の束を括りつけてつくりますが、しっかりつけないと叩いている間に抜けてしまいます。なかなか難しい作業でした。
10時からは月出山地区で毎月を行われている井戸端交流サロンを実施。中津市のマジシャンがいろんなマジックを披露し、大人も子どもも楽しみました。
マジックの後は昼食です。
昼食では、「かゆだめし」と言われる運試しがあります。小豆飯と一緒に炊いた5センチほどの竹の筒が茶碗によそわれた小豆飯の上に置かれており、竹を割って筒の中に小豆がいくつ入っているかで運を試すもの。小さなナイフや金づちを使い竹を割って小豆を数えます。
2、3個しか入っていない人や7個も8個も入っている人など様々でした。
一緒に食べた豚汁もとても美味しかったです。
昼食後はいよいよもぐら打ちの本番です。
子どもたちを2グループに分け、地域の各家庭を回ります。
最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも次第に声も大きくなり、力強く地面を叩いていました。
3年ぶりのもぐら打ちに各家庭の方も嬉しそう!子どもたちの声を前に皆さん笑顔になっていました。
もぐら打ちが終わった後、地域の方の表情はとても晴れやか!コロナでできなかった分、満足感があったように思えます。
あらためて地域行事の大切さを再確認した1日となりました。
参加されたムクの樹体験クラブ&ジュニアの皆さん、1日本当にご苦労様でした!