上津江地区振興協議会 主催の防災研修会【R3/2/24】
2月24日(水)、上津江体育館で防災研修「令和2年7月豪雨を振り返って~自分たちでできる防災~」が開催されました。(上津江地区振興協議会「活き生きかみつえ」主催)
最初に大分大学の鶴成准教授による講演会。上津江地区の被災箇所をドローンで撮影した動画や様々なデータの解説から、災害時の避難行動などについて教えて頂きました。
ドローンで上空から見ると、とても状況がわかりやすく、下からだと見えない部分が崩壊している様子などもよくわかります。
また、土壌に含まれる水分量「土壌雨量指数」が、災害当時、津江地区ではとても高かったようで、その後の土砂災害に繋がることになったようです。
山から泥水が出ているときは大変危険で、それが止まるとまた危険。
今回、県内で亡くなった方の多くは避難行動中だったようで、早目の避難がいかに重要かがわかりますね。様々な条件によりますが、1時間の雨量が200ミリを超えると、かなり危険度が増すそうです。
次に、NPO法人リエラが実施した上津江地区を対象に行った防災意識調査の結果分析についての説明もありました。
昨年7月豪雨の時に避難した人は約6割。避難しなかった人の約7割が、自宅にいた方が安全と判断したそうです。
また、コロナ禍の影響で、避難行動に二の足を踏んだ方も少しいたようですね。
避難のキッカケとしては、「家族の声掛け」が多かったようです。防災ラジオやSNSからの情報も大切ですが、家族や隣り近所で声を掛け合うことも大切だということですね。日常からの家族の交流、住民同士の連携が「地域力」、「防災力」を高めるということでしょうか。
上津江地区は市内で2番目の大変広い地区であるということもあり、避難所までの距離や避難ルート、施設の許容人数など、課題も多いのが現状です。行政と地区住民が協力し合って、上津江地区の防災意識と防災力を高めていくことが大切だと感じました。