3つの行事を一緒に*程野のお祭り【R3/2/3】

    2021-03-12

    2月3日(水)、都留の程野で地区行事が行われました。
    コロナの影響もありますが、だんだん人も少なくなって何回もお祭りをするのが困難になってきたこともあり、3つの行事を一緒に行うことになったそうです。



    その3つの行事とは、権現様のお祭り、初午(はつうま)祭、風止祭の3つです。
    権現様は火災を防ぐ「火伏の神」様として、かつてチーゴ岳の山頂にあり、多くの地域住民の信仰を集めていたそうです。林業のまち「上津江」の山を守る尊い神様ということですね。
    年々、山頂まで登ることが困難となった為、この程野地区に遷して祀られました。移設の際、台と社は地元の髙橋幸一さんが作製。現在は程野地区住民で毎年お祭りをしています。


    初午は、2月最初の午の日に行われるお稲荷様ゆかりのお祭り。五穀豊穣を祈願して行われます。程野公民館から小路を登っていくと小さなお堂があり、程野地区では昔から「稲荷大明神」として尊ばれています。
    お稲荷様といえば狐のイメージですが、お堂の中を撮影した写真を見ても・・・おや?狐はいませんね~。周囲にも見当たらないようです。
    地域の方々も「昔からお稲荷様と言っていたからねぇ・・・」と、その由来は、ハッキリとは分からないとのこと。 お祀りされているお二方のうち、一方(向かって左側)は「猿田彦様」と聞いているらしいのですが・・・。

    上津江の文化財の本で調べてみると、もうお一方(向かって右側)は五穀を司る蒼稲魂命(ウカノミタマ)という女の神様でした。伏見稲荷大社の主祭神とのこと。ちなみに、狐はお稲荷様のお使いなんだとか。なるほど、狐の姿は見当たりませんでしたが、蒼稲魂命(ウカノミタマ)様が「稲荷大明神」様と同一ということなんですね。
    お隣りの「猿田彦命(サルタヒコノミコト)」様は、道をひらく導きの神様とのことで、とてもありがたい神様が並んで祀られているんですね!!


    そして風止祭。台風除けの祈願祭で、本来なら9月頃に行われます。
    昔は上津江の各地で行われていたようですが、だんだん少なくなってきたのだそうです。
    この日は、以上の3行事を一緒に行いました。最後は皆で会食。短時間でしたが、久しぶりの会食の機会に皆、笑顔がこぼれました!

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