2年ぶりの高飯(たかまま)さま*浦地区歳の神祭り【R3/12/8】
2022-01-20
浦地区で毎年12月8日に行われる歳の神様のお祭りは「高飯(たかまま)さま」とも呼ばれています。
今回も12月8日(水)。
前日から地区の女性の方々が料理の準備をし、男性陣は当日の早朝から注連縄を綯って歳の神様の祠に飾りつけます。
その後、五穀豊穣のお祝いとお礼の小豆飯を年の神様と浦宮神社にお供えします。
歳の神様では、12枚の葉っぱに少しずつ小豆飯を乗せてお供え。
その後、公民館に集まって、皆で会食をします。
昨年はコロナ禍の為、会食は中止となっていましたが、今年は2年ぶりに開催することができました。
この時に出される料理が、酢和えと鶏汁、そしてお椀に高~く盛られた小豆飯です。この小豆飯が高飯(たかまま)さまと呼ばれる所以です。
食べ物が十分ではなかった昔は、「年に一回、この日ばかりは五穀豊穣を祝って贅沢な食事を腹いっぱい食べよう!」という地域の重要な交流の機会でもあったそうです。
取材に行った公民館職員もご相伴にあずかりました。
これが本当に「美味い!!」前日から準備した鶏汁は骨まで丸ごと食べられるほど柔らかく煮込んであり、酢和えも柚子の香りが素晴らしい!
そして、小豆飯も丁度良い塩加減で本当においしかったです。
最近では完食する人も少なくなったという「高飯(たかまま)」もペロリと平らげ、おかわりまで・・・。「御馳走さまでした!」
・・・伝統的に受け継いできたこの味も、引き継ぐ人が少なくなってきているそうです・・・。
以前は持ち回りで、個人宅で行っていたらしいのですが、公民館が出来てからはずっと公民館が会場となっているそうです。
昔は地域の人数も多く、子ども達もいてとても賑やかだったそうですが、だんだんと少なくなってきています。
この様なお祭りは、大変珍しいのではないかと思います。地域の大切な交流の機会であることは今もかわりません。
これからもずっと続いてほしい行事ですね!