技術の伝承!竹箒づくり【R4/6/2】
2022-07-29
6月23日(木)、やすらぎ苑で森峰美さん(雉谷)の指導により、竹箒づくりが行われました。
95歳になる峰美さん。「次の世代の伝えていかねば!」との思いから実現した取り組みです。
材料となる竹は雉谷地区の方が準備。11月から12月の半ばごろまでに切ったものが良いそうで、しっかりと乾燥させます。
今はお店で売っていますが、昔は手作りで丈夫な使いやすい竹ぼうきを作っていたそうです。
最初は穂(掃く部分)を作る作業から。枝から葉を取り除き、太めの枝は二股になるように切ります。これを親穂というそうです。
細めの枝は適当な長さの一本になるようにするのですが、後で刺しやすいように斜めにカットします。これが刺し穂。
次が柄の部分。穂先になる方向に向かって小さな枝が出ているものを選ぶそうです。
小さな枝を短くカットした後、柄となる竹に親穂を巻いていきます。
その後、親穂の二股部分に編み込むように紐を通したら、小さな枝にかかる様にして、かね結びという結び方で縛ります。これで、しっかり固定されました。
次に刺し穂を親穂の隙間に刺していきます。ギュウギュウにしっかり詰めていくとボリュームのあるとっても丈夫な穂先になりました!
最後は、使う人が持ちやすいように、柄の頭の部分を削って面取りをします。
これで完成!!
「竹ぼうきは、それぞれの家で必ず使うものだ。お店でも買えるが、山には材料がたくさんあるのだから、もったいない。作り方を覚えておけば、丈夫で立派な竹ぼうきが出来るよ。」と峰美さん。地域のこれからを考えて下さるお気持ちが嬉しいですね♬
完成した3本の竹ぼうきのうち、1本はやすらぎ苑に、2本は雉谷天満宮に寄付されました。