伝統技能を学ぶ~咸宜っ子体験教室
2015-02-16
2月14日、咸宜公民館において、咸宜っ子体験教室第13講を開催し、9名の受講生が参加しました。
内容は、「伝統技能を学ぶ」
伝統的な木造建築技術を有する技術者の社会的評価を高めるとともに、技能の伝承と後継者の育成を図ることを目的とした「ひた伝統技能マイスター」制度が昨年創設されました。
初の「伝統技能マイスター」に選ばれた、塗装技術の三松健次さん、木彫刻の森力さんが、講師におこしくださいました。
今回の講座は、日田市商工労政課のお世話により実現しました。
古色塗装の三松さんのお話です。三松さんは、豆田町の草野本家など文化財建造物の修復工事で古色塗装を手掛けてきました。
古色塗装の塗料には、柿渋やベンガラなど昔からある塗料と、化学塗料とあります。
シロアリなど防虫効果のあるもの、無色透明で防水効果のあるものなど。
写真右は、土壁に、防水塗料を塗ったものと、塗らないものとで、耐水性の実験です。
木彫刻の森さんは、社寺を中心に、日田祇園祭りの山鉾の彫刻なども手掛けてきました。
咸宜公民館の玄関の看板も、森さんの作品です。200種類もある「のみ」を見せてくださいました。
児童の目の前で彫刻をほどこす実演もしてくださいました。
「昔から受け継がれてきた『材料』『建物』『技術』を残すことが私たちの仕事です」とお二人は語り、受講生はこの講座で貴重な学習をすることができました。
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