川の汚染からの復活を遂げた紫川を見学~公民館運営委員研修視察
10月28日、咸宜公民館運営委員の研修視察を行いました。
「水郷ひた」といわれる私たちのまちや川を守っていくには・・環境をテーマに、北九州市小倉の「水環境館」を見学しました。
かつての工業廃水や生活排水による水質汚濁や悪臭に悩まされた北九州市小倉の「紫川」が、公害対策や市民と行政が一体となった浄化運動、下水道の整備などによって、水質がみごとに向上した経過を学びました。
この「水環境館」は、「紫川マイタウン・マイリバー整備事業」の一環として建てられたものです。
これは、河川整備や治水対策だけでなく、道路整備や公園整備を含めた整備事業で、この事業によって河川を中心とした水辺の公園、まわりとの調和や景観
に配慮した整った街並みがつくられ、紫川をシンボルとした美しい街を目指しています。
この水槽みたいな大きいガラス張りの壁。
実はガラスの向こうに見えるのは、紫川です!
この「水環境館」は生物やかわづくり専門家、河川愛護団体、マスコミ関係など様々な立場の人が考えて作られたものです。
地下に施設をつくって、紫川を断面から見るというアイデアは、一市民、中学生のアイデアです。
水深真ん中あたりをよく見ると、水の層が!
ここは河口近くなので、淡水と海水がまじりあった「汽水」。淡水より重い下層部の海水にはたくさんの魚たちが泳いでいました。
「水環境館」の隣「小倉井筒屋」とは通路でつながっており、開館時間は夜7時まで、入場無料。
お買い物に来たお客様が息抜きに「水環境館」に来て勉強してほしいとのことです。
「水環境」の上や周辺はカフェやレストランなど商業施設が並び、「人が集まりたくなる」素敵な水辺空間になっています。
かつて、子どもたちに「紫川」の絵を描かせると「黒い川」を描いていたということですが、官民一体となった努力のおかげで川はきれいになり、
今は市民の意識を「川」に向け、「みんなで川を大切にしていこうという」意思が伝わりました。