環境学習第4講~地球温暖化と異常気象~
11月24日(水)に環境学習第4講として、講師に気象予報士の花宮廣務先生を
お招きして、地球温暖化と異常気象の講演を開催しました。
先生は大分県地方気象台長を長年務められ、現在は小中学校や公民館、
企業などで環境に関する講演を多く開催されております。
はじめに日田での災害の話しから行っていただきました。
日田市は平成24年の7月豪雨があり、まさかと思っていたのが、
今ではまたかというほど頻繁に豪雨がおこるようになってきました。
なぜ災害が多発するようになったのかは、地球温暖化や都市開発による
森林・田畑の荒廃・喪失や少子高齢化や都市の過密化、中山間地域等の
過疎化自然離れによるライフスタイルの変化などの社会構造・国土構造の
変化などが原因だそうです。
日田も田んぼがなくなり、気温がどんどん上がっていったようで
以前は35℃以上の日は5年に1回程度だったものが、最近は毎年
35℃以上の日が続いています。
地球の平均気温は100年で約0.7℃上昇していますが、日田の平均気温は
この50年で1.34℃も上昇しているそうです。
また、近年は穀物や果物、魚なども温暖化の影響を受け始めており、
お米や果物に高温障害がおこったり、魚の養殖も海水温の上昇で危機的状況に
なっているそうです。
地球温暖化についてのお話しの後は、災害や防災についての
お話しです。
短時間豪雨の際の注意や災害発生の目安、出水時の避難心得や台風が
来た時の心得など、分かりやすく説明していただきました。また
災害に備えて普段から自分たちができることや、備蓄について、
避難の際に忘れがちな物やあると便利なものなどたくさん紹介していただきました。
そして災害時に救助活動してくれたのは、近所の人が54%だったそうです。
普段からご近所づきあいを大切に自助・共助ができるような関係を
築き上げておくことが大事です。とおっしゃっていました。
今年度新規事業の環境学習事業でしたが、たくさんの方に参加いただきました。
最後に日本最大の地熱発電所である八丁原発電所見学などのバス研修があります。
その報告はまた後日行いたいと思います。環境学習事業を通じて
参加者の皆さんも、無理をせずさるるしこでいいので、自分たちでできる
対策を行っていきたいですとおっしゃっていました。
講義いただいた先生方、参加者のみなさん、ありがとうございました。