女性セミナー第7講『手話を学ぼう』~R5.2.14~
2月14日(火)に、女性セミナー第7講として、手話を学びました。
講師の先生は大分県聴覚障害者協会の椋野由美先生です。
はじめに聴覚障害者について教えていただきました。
生まれてから全く聞こえない人、補聴器を使えば少しは聞き取れる人
会話ができる人、できない人など程度によってそれぞれ違いがあり、
耳が聞こえて会話ができる人達のことを健聴者というそうです。
また耳は年齢がいくと低い音が聞こえやすく、高い音が聞こえにくく
なり、耳も年齢に合わせて機能が低下していくので、使い過ぎなどには
気を付けないと、突発性難聴などになりやすくなるそうです。
聴覚者障害の方のコミュニケーションの方法は、最近ドラマなどで
よく見かけるようになった手話や、身振り、また口の動きで話を理解する
口話、紙に書く筆談や空中や掌に伝えたいことを書く空書などが
あるそうです。
聴覚障害者の方は大声で呼びかけても聞こえないので、そばにいって
軽く肩をたたいたり、正面に回って目が合ってから話をするとよいそうです。
昔の聴覚障害者の方は、障害を隠す風潮があったため、きちんと
学ぶことができず、意思疎通が難しい人が今でも多いそうです。家族内でも
コミュニケーションがとれなかったり、電話来客の対応がスムーズに
いかない、病院で医師に詳しい病状を伝えきれないなど、日常生活や
社会生活での困りごとが多くあったそうです。
また周囲の人が聴覚に関する障害についてよく理解していないので、誤解を
招いたり、外見上障害が分かりにくいため、他の障害よりも軽い障害と
とらえられ、支援も特に必要ないとされることが多かったようです。
現在は条例なども制定され、またお店などでも筆談の用意がされていたりと
配慮されている部分が多くなり、以前よりは理解が進んできたようです。
座学で学んだあとは、手話を学びました。
手話とは、ろうあ者が大切に育ててきた目で見てわかることばです。
自分の気持ちを手で表現してお互い理解しあいます。耳からの情報が
入ってこないろうあ者にとって生活するうえでかかせないものとなっています。
手話は日本語でも方言があるように、山に住んでいる人と海に住んでいる人
とでは違いがあったり、世界でも少し違ったりするようです。
早速実践です。まず手話では自分が現在を表すので、指を前に出すのは
未来で、後ろに行くと過去いう風に、時を表しているそうです。
四季は、その時期の感情を表現します。例えば夏は団扇を仰ぐ動作や
冬は実を縮こませるような動作で表します。
数字は人差し指から始まり、5は親指を立てます。そろばんを想像して
いただくとわかりやすいかもしれません。
手話はみなさんが感じている感情をもとに作っているのが多いのかなという
印象を持ちました。
最後にみなさんの名字を一人ひとり手話で教えていただきました。
質問もたくさん出て、とても良い人権学習会となりました。