環境学習第3講~大分県の生物から環境を考える~
10月12日(水)に森田祐介さんを講師にお招きして環境学習第3講として
大分県の生物から環境を考えると題して講演会を開催しました。
森田先生は環境コンサルタントとして勤務される傍ら、自治体などの委嘱を受けて
希少野生動物の保護を推進し、調査員の一人として県レッドデータブックの
見直しにも携わっています。
まずは世界の気候や大分県の気候などからどんな環境でどんな植物などが
多いのかなど大まかに説明がありました。
その後大分県を細かく地形や環境などで区分けして、それぞれの特徴的な
生物や植物などを教えていただきました。
日田は大分県の中で唯一有明海にそそぐ川があり、アリアケギバチや
アリアケスジシマドジョウなどが生息しているそうです。
また津江山系の1000m~1200mの急峻な山々があり、そこにはクマタカや
ヤマネなど希少な生物が生息しているそうです。
大分県は豊かな山、川、海がありとても自然に恵まれています。また大分県の
中でも自然環境は地域によって特色があることがわかりました。また身近な
場所にも様々な生き物が暮らしていることを学びました。
最近生物多様性という言葉を良く聞くようになりましたが、これは40億年続く
生物史の中でいろいろな生物がいることと、いろいろな生物がつながり支えあって
暮らしていることを指しています。そして生態系のサービスの上に私たちの
生活は成り立っています。
今は自然体験をすることが少なく、自然環境に価値を見出し難くなっています。
このままでは生活が成り立たなく時代が来る可能性があるので、生物多様性の
大切さや環境の大事さを一人でも多くの方に学んでほしいとのことでした。
途中で生物多様性クイズなどを挟みながら楽しく環境について学ぶことが
できました。シカやタヌキの頭蓋骨など普段見ることができないものも
持ってきてくださり、大変勉強になりました。
森田先生、ありがとうございました。