久津媛クラブ『暮らしの中に豊かな人権感覚を』
9月5日(木)に久津媛クラブ第3講として、
『暮らしの中に豊かな人権感覚を~歌謡曲からのメッセージ~』
と題して、人権学習会を開催しました。
講師の先生は原田一郎先生です。
はじめに、仲間づくりのゲームとして、声を出さずに誕生日の順番で並ぶ
バースデイサークルを作りました。みなさん数字を手で表し、すばやく並ぶことが
できました。
が、正解発表を行うと、月や日にちが前後していたりと
全員順番に並ぶことができていませんでした。声を出さず伝えることは
なかなかに難しいですね。
バースデイサークルを基に、参加者の皆さんを6つに班分けしました。
原田一郎先生の講演は参加体験型といって、ただ話を聞くだけではなく、
意見を出し合い、一緒に考える講演です。いつもは仲の良いお友達と席につきますが、
今日は人権学習会ということもあり、知らない方と席につき、はじめに
①名前②ふるさと③最近うれしかったことの自己紹介を行っていただきました。
自己紹介が終わった後は、矢切の渡しをみんなで歌って歌詞の意味を
考えました。親のこころに背き、自分の生まれた土地をすてて一緒に
生きていくという歌詞を通じて、ふるさとは誰も選ぶことはできないが、
ふるさとを隠すことなく自分の人生を切り拓き、自己実現できる社会にして
いかなければならない。とおっしゃていました。
また赤とんぼのうたでは、主人公は誰なのか?姐やとは誰なのか?という
質問をみんなで考え、それぞれ発表していきました。
姐やは本当のお姉さんではなく、子守り奉公にきていた女中のことで、
自分がその姐やに背負われて夕焼け小焼けの赤とんぼを見ていたという歌詞であること、
また、その姐やも15歳でお嫁にいき、その後便り(手紙)も
絶えてしまったという歌詞でした。
それを基に当時の女性の人権などについてみんなで考えました。
先生からは、学校などで使われている童謡や歌などは色々な意味が
込められているのですよと教えていただきました。
みんなで歌って、人権を考えるいい学びの時間になりました。