成人セミナー 講演『淡窓の心を生活に生かす』廣瀬資料館 館長 中島龍磨先生【R5/7/19】
7月19日(水)、三芳公民館成人セミナー第2講が開催されました。
今回は、「廣瀬資料館」(日田市豆田町・廣瀬淡窓生家)の中島龍磨館長を講師に「淡窓の心を生活に生かす」と題してご講演を頂きました。
廣瀬淡窓先生は1817年、日田の地に「咸宜園」を開塾しました。
塾の名前には「ことごとく(咸・みな)よろし(宜)」という意味があるそうです。
咸宜園は全国から5千人の塾生がその門を叩き、江戸時代の私塾としては日本最大級の規模を誇りました。
また、厳しい身分制度の時代にあって、自由や平等(三奪法)、個性の尊重、実力主義(月旦評)という優れた教育思想を実践していました。
天命として教壇に立ち、塾生に教授することを75歳で歿する直前まで続けたという淡窓先生は、毎日詩作をし、善い行いから悪い行いの数を引いて一万善を目指す「万善簿」をつけ続けたそうです。
そんな素晴らしい先人が日田の地にいたことを誇りに思いたいですね(^^♪
2015年、「咸宜園」は弘道館(茨城県水戸市)、足利学校(栃木県足利市)、旧閑谷学校(岡山県備前市)と共に、「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」として、そのストーリーが日本遺産の第1号認定を受けました。。(関連文化財を含めて)
そして現在、この4市で世界遺産登録を目指していますが、そのためには市民の意識が高まっていくことが重要なのだそうです!
今回の講演では、「敬天」や「無の実践」といったキーワードをもとに、淡窓先生の教育思想について熱く語ってくださいました。日常生活や家庭教育の参考になるお話だったと思います!!
「廣瀬資料館」は4年半の修復工事を終え、今年の4月にリニューアルオープンしました!ぜひ、中島館長の熱いお話を聞きに、足を運んでみてください!(^^♪