成人セミナー第8講
3月23日(水)に、日田公証役場公証人の武下満さんを講師にお招きし、
成人セミナーを開催しました。
今回は知っておいて得する法律相談「任意後見契約」について
お話いただきました。
はじめに、公証人とは元検事や裁判官など、法に関する学識経験を持っており、
各種契約を確実にするために公文書を作る職業で全国に5000人ほどおり、
大分県では公証役場が日田市、大分市、中津市にあるという説明からお話いただきました。
その後、現在の日本の高齢化社会の進展に伴い、認知症や脳血管障害者の方が
増加し、自分の気持ちを医師やヘルパーさんに伝えることができない、財産管理が
できないなど、各種契約に関することができない方々が増えている現状を教えていただきました。
そして、そのような成年者ではあるが判断能力の不十分な人について
後見人等を選任してその人を保護しようとする制度として成年後見制度があり
その内容を詳しく教えていただきました。
成年後見制度の中の任意後見契約とは、判断能力があるうちに将来自分の判断能力が
低下した場合に任意後見人として自分に代わって介護、生活面の手配に関する事務や
財産の管理に関する事務などをしてもらうことを信頼できる人にお願いし、
これをその人に引き受けてもらう契約のことです。
この任意後見契約は、どのようなことをするのかなど、
たとえを紹介していただきながら詳しく教えていただきました。
遺言書についても少し触れていただき、質問などもたくさん
出てとても有意義な成人セミナーになりました。
最後に一年間参加していただいたみなさんに簡単なアンケートを
記入していただきました。
来年度の活動に活かしていきたいと思います。
一年間ご参加いただきありがとうございました。