ぼうさいデイキャンプ
10月15日(金)
ぼうさいデイキャンプを開催しました。
対象は大明小中学校9年生(中学校3年生)
ぼうさいキャンプは
「いつどこで災害が起きてもおかしくない現状を踏まえて、家庭や地域と連携し、これから育っていく子どもを中心に「災害を生き抜く力」「郷土愛」「未来を切り開く力」を育む事」
を目的としています。
地域・家庭と事業に取り組むため、
地域は「大鶴防災士会」に協力をお願いし家庭は、災害用伝言ダイヤルを体験する事で事業に参加していただきました。
災害が発生したという前提で学校に大鶴防災士会の方に子ども達を迎えに行ってもらいました。
防災士会の方の引率で避難所の大鶴公民館へ
公民館での受付も大鶴防災士会の方にしていただきました。
子ども達は実際の避難者受付名簿に記入して入館をしました。
開講式。
館長、防災士会会長に挨拶。
協力していただいている防災士会の会員の方の紹介。
参加してくれた子ども達と一緒に参加してくれた教頭先生の紹介を行いました。
釜石の奇跡の動画を見て、
避難の3原則
【想定にとらわれるな】
ハザードマップを見て、ここは大丈夫ではないという事、相手は自然で何が起きるか分からない
【最善を尽くせ】
人は最善を尽くさない。最善を尽くして自分の命を守る
【率先避難者たれ】
誰かが最善の判断をして逃げることで、同調し多くの人が助かる可能性がある。想定にとらわれず、最善を尽くし、率先して逃げる。
中学生が避難三原則を学んでいたおかげで中学生が判断し率先して避難したことや、災害が起きた時に、周りに大人がいるとは限らず、自分自身で判断をしなければいけない状況が起きることがある事などを学びました。
まずは自分の命を守る事。
ぼうさいキャンプでしっかり学んでもらいたい事です。
そして、災害用伝言ダイヤル171の体験
なぜ171があるのか等を説明した後、実際に伝言を登録します。
伝言の録音時間は30秒のため、どういった事を録音すれば家族が安心するのか?
項目を上げて、みんなで話し合い、伝言を作りました。
災害用伝言ダイヤル録音中。
録音だけでなく再生もして、伝言を確認しました。
保護者は家庭から19時以降に171で伝言を聞き21時からの閉講式に参加してもらいました。
今日のぼうさいキャンプは21時まで。
おなかが減るので非常食を体験
カセットコンロは使った事があるようですが・・
アルファ米はお湯を入れて15分かかるのでその間にローリングストックなど日頃の備えについての動画をみました。
インスタント味噌汁や、缶詰めのパン、乾パンなど食べ盛りだけあってモリモリ食べていました。
意外と美味しい!!と好評でした。
次は大鶴防災士会による講演会
「防災と地域の連携」という演題で藤井会長に話をして頂きました。
平成29年の九州北部豪雨の写真や動画など
子ども達が初めて見るものもあり、4年前の災害の恐ろしさを改めて知る機会となりました。
また、大鶴地区が大変な中、支えてくれた地域の方や、ボランティアの事も教えて下さいました。
最後は皆で防災ゲーム
国土交通省の防災カードゲーム「このつぎなにがおこるかな」を使用しました。
ルールを理解してからは大人と一緒に楽しみました。
トランプでいうところの7ならべで遊びました。
カードがそろったら全てのコメントを読むことで災害時の対応や危険な状況を学ぶことが出来るようになっています。
今の中学生に7ならべ等のカードゲームは楽しいのか?心配していましたが、大盛り上がり!!でした。
サンタ帽は最弱王・・・大人と一緒に楽しく交流も出来ました。
21時に保護者に迎えに来ていただき、アンケートに答えていただきました。
全家庭、災害用伝言ダイヤル171で子どもの伝言を聞くことが出来ていました。
アンケートでは
・子どもが参加したことで家族で考える良い機会になりました。
・171を知ることが出来てよかったです。
・171を利用するのは初めてでこういう機会をつくってくれてよかった。
・もっと多くの子が参加すると良い。
など意見をいただきました。
ぼうさいキャンプに子ども達が参加した事で、今後、進学や就職で社会に出ていくときに防災・減災の意識をしっかりと持ち、もしも災害に遭遇した時には自分の命は必ず守れるように、しっかりとこれからの学ぶ機会がある防災教育に取り組んで欲しいと思います。
そして、家庭や地域が防災について考える機会になれば良いと思います。
また、大きな災害に遭いながら大鶴地区では地域の子どもへの防災教育は進んでいませんでした。
今回、学校、家庭、地域が協力し、地域ぐるみでの防災教育の第一歩が踏み出せました。
今後も改善をしながら継続をしていきますのでご協力お願い致します。
ご協力いただいた、大鶴防災士会様、大明中学校様
ありがとうございました。
事業内で学んだ事をもとにつくった「防災標語」は後日公民館だより「広報大鶴」にて掲載いたします。