若宮公民館平和の集い

    2014-08-27

    若宮公民館平和の集いを8月26日(火)に『石松団長の涙…。まぼろしの満州成徳
    大鶴開拓団物語』と題して実施しました。
    講師は大肥本町にご在住の江田道孝さんにお願いしました。

    本来であれば、8月9日「長崎原爆の日」に実施する予定でしたが、台風11号が
    九州に接近していたことから、この日に延期しました。

    今年度は、旧満州に多くの人が移民し、戦後命からがら引き揚げてきた大鶴開拓団
    についてのお話です。

    旧満州国にたくさんの日本人が移民したことは広く知られていますが、現在の日田市
    の中で、56世帯200人以上の方が移民され、分村が行われたことはあまり知られてい
    ませんので、たいへん興味深いお話でした。



    講演では、大鶴開拓団が満州に分村した経緯や移民した後の生活、そして終戦後の過酷
    な状況などをお話しいただきました。
    今回のお話のなかで特筆すべきことは、大鶴開拓団が先住していた中国人との関係が
    とても良好であったことでした。団長をはじめ村人が、民族を超えて、同じ人間である
    「仲間」という意識をもって接したそうです。結果、終戦後も開拓団の脱出に中国人も
    協力し、残留者が一人もでないということになったそうです。

    民族を超えて、「同じ人間である」ということをすべての人間が考えれば平和は実現する、
    ということを考えさせられました。

     
     

    ※写真は江田道孝さんよりお借りしたものです。

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